【訪問時期:2013年9月】
海外を旅していると何かとトラブルに直面することがあります。
いくら気をつけていても、トラブルになるときはなってしまうのが悲しいところ。旅にトラブルはつきものということですね。
自分がはじめて海外でがっつりとトラブルに遭ってしまったのはマレーシアのジョホールバルという場所でした。いわゆるぼったくり被害というやつです。
色々と注意不足だった私も私ですが、それでもぼったくられたのは悔しかったし、なにより次の犠牲者を出したくないので、ぜひこの体験談を読んで「自分は絶対ぼったクラレないぜっ!」ってなってほしいです(笑)
海外で初めてぼったくりにだまされたときの話
マレーシア・ジョホールバルでシンガポールのエンジニアと名乗る男に話しかられる
ジョホールバル。通称JB。シンガポールと国境を接したこの街はマレーシアの中でも比較的治安が良くないともいわれてます。
ジョホールバルを初めて訪れたとき、想像していたほど治安は悪そうではありませんでした。シンガポールの隣とだけあって街自体はとても栄えていました。なので、私はまあ大丈夫だろうと思ってました。が、否。大丈夫ではなかったのです。
ついにぼられた。
ジョホールバルの中心街を歩いていたとき、とあるおじさんに声をかけられました。最初の一声は「今日暑いね~」みたいな感じでした。シンガポールからエンジニアだそうで、華僑系の見た目をしてました。
話して打ち解けているうちに「市内の見どころを案内してあげるよ」と言われたので、やったーと思ってすんなり信じてついて行っちゃいました。見た目もそうだけど、こんなおじさんがまさかだましてくるだろうとは夢にも思わなかったんですよね~
タクシー探しをし始めるおじさん
このあとなぜかおじさんはタクシーを探し始めました。タクシーの運転手に何やら話しかけては断られ、また何やら話しかけては断られを繰り返しているようで、とうの私はこっちのタクシーはよほど忙しいんだろうなというくらいにしか思ってませんでした。
タクシー代も「シンガポールのエンジニアというくらいなんだから払ってくれるんだろうな~。親切なおじさんだな~」と危機感ゼロでした。
ようやく話がついたタクシーが見つかったようでおじさんと私はタクシーに乗るのでした。このおじさんが私から金を巻き上げるために共謀するタクシードライバーを探していたとも知らずに。
無駄に観光地っぽいところに連れて行かれる
その後、おじさんはタクシーで私を観光地っぽいところに連れて行ってはその写真を撮らせ、また別の場所へ連れて行ってはその写真を撮らせました。
もうすでに街歩きの時に見ていたモスク
ここも
ここも、さっき通ったし・・・
海上レストラン。写真だけとってもしゃあない・・・
う~んなんかおかしい。
ちなみにこれらの場所を回るときに旅の思い出にと、このおじさんの写真を撮ろうとしましたが「俺は撮るな」となぜか怒り出し、撮らせてもらえませんでした。微妙に撮れた写真もあったのですが消させられました。私は宗教上の理由かなんかでとっちゃダメなんだろうと勝手に納得していたんです。
金を要求される
結局自分にとってどうでもいいところを見せられた挙句、なんだか腑に落ちないまま元の場所へ戻ってくるのでした。そして「ありがとう~楽しかったよ!バイバイ!」となるはず・・・・なわけありませんでした・・・・。
ついにその言葉がおじさんの口から出るのです。
「ちょっと待て。お金を払え」
まじか?と思いました。
しかも提示してきた金額が1万円近い、いやそれ以上?の金額だったのです。
「え!?そんな金持ってないし、払えないよ!」と抵抗しました。
するとこのおじさんはまた怒り出すのです。何としてでも払えと。え~そんなタクシー乗る前は金を払うことになるなんて言ってなかったのに・・・・。
さらに人に金を払えというのに、自分はお金を払おうとせず「俺は後で払うからとかいい」と訳のわからないことを言いはじめます。信じられるはずがありません。絶対払わないでしょ・・・。
タクシードライバーにこのおじさんがおかしいと言っても何も通じません。それすら邪魔される始末・・・
思い切って「警察に行くぞ!」と言ってみましたが「じゃあ行ってみろ!」と結構強気で返されました。。。(~_~;)
結局約4000円のお金を支払う
これ以上やりあってもらちが明かなかったので、ふっかけてきた金額よりだいぶ値を下げさせて、結局73マレーシアリンギット、シンガポール10$、US10$を渡して手を打ちました。合計で約4000円。
私をだました男を乗せたタクシーは一瞬でその場を走り去っていきました。
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おそらくあのあと私からとったお金をタクシードライバーと二人で分け合ったのでしょう。タクシーに乗る時点でなんで怪しいと思わなかったのか悔やまれます。
タクシーに何度も交渉している様子だったのはきっと一緒にぼったくりを共謀しないかドライバーに尋ねていたのでしょう。
私は悔しさとむなしさでいてもたってもいられず、ジョホールバルで仲良くなったマレーシア人のヌルさんという人にとにかくそのことを伝えようと思い、ヌルさんが働くタイガーマート(マレーシアのコンビニチェーン)へ向かいました。
現地の人から見てもやはりぼったくられていた
タイガーマートに着き、今日あったことをヌルさんに伝えました。
ヌルさん「Oh my God!! You are cheated!!」(あなただまされてるわよ!)
私「やっぱり・・・」
ヌルさんによるとやはり私はだまされぼったくられたのだそう。
ヌルさんはコンビニのボス(オーナー?)を呼び、そのことを伝えました。現れたボスはおもむろに携帯電話で電卓を使って計算を始め、
ボス「やはり、君が今日行ってきたところのタクシー代を計算してもそんな額にはならないよ。タクシーのナンバープレートは覚えてない?」
私「覚えてないです・・・」
ボス「だとすると、ちょっとそのタクシーを探し出すのは難しいかもね。いいかい?今度からタクシーを使うときはもしもの時のためにナンバープレートやタクシードライバーの顔写真プレートなどを写真に撮ったりして控えておくんだよ」
私「はい・・」
このときはっとしました。あのおじさんが自らの写った写真を撮らせてくれなかったのは証拠が残らないようにしようとしていたからだったのです。この時やっとわかりました。
ボスは、海外旅行の経験の乏しい私にそのあとも今後の旅で注意するべきことを教えてくれました。
少しコンビニのレジ前は騒がしくなってました。
ぼったくられた悔しさの代わりに感じた人の優しさ
しかし、なんてみんな優しいのでしょう。見ず知らずの外国の旅行者がこうやって困っていると相談に乗ってくれたり助けようとしてくれたり忠告してくれたりするんです。
こんなことは日本にいてもあまり体験したことのないことでした。この日、だまされぼられた悔しさ以上に私はそのことがなんだか嬉しく感じました。
そのあとヌルさんは私を近くの食堂に連れて行ってくれ、食事をごちそうしてくれました。この日の出来事で疲れ切った体においしさがしみました。
ぼったくられる目にあったことで人の優しさを感じることができたのです。
まとめ。当たり前のことに気をつけよう!
いかがでしたか?とりあえずぼったくられるほどろくなことはないというというのがお分かりいただけたかと思います(笑)
知らない奴と一緒にタクシーなんて乗ったらいけないだろ!というツッコミを当時の自分に入れてやりたいですね。
まあでもこの出来事でどういう行動をしたらトラブルに逢うのかということが身に染みてよーくわかりました。
この記事を読んでくれた方には、どうにか私の体験を参考にぼったくりをはじめとしたトラブルには遭わないように気を付けてもらえたらと思います!
「な~に言ってんだ。そんなのにひっかかるわけないだろ!」
ええ、そう思うと思います。私もそう思ってました。でもそういうところにトラブルの種は潜んでいるのです。
フッフッフ。