【訪問時期:2013年12月】
出エジプト記でモーセが十戒を授かった場所とされるシナイ山に登山しました。今回はそのときの様子をお送りします。
シナイ山があるのはエジプトのシナイ半島南部セントキャサリン(聖カトリーナ)。
旧約聖書の出エジプト記において、指導者モーセがユダヤ人を連れてエジプトを脱出した際に海を真っ二つに割って逃げたというのは有名な話だと思いますが、そのモーセが神から十戒を授かった場所がこのシナイ山とされています。
シナイ山へは、近郊のダハブという町からツアーを使って行くのが一般的です。
シナイ山のふもとに着いたら、グループひとつにつきに一人ガイドがついてシナイ山を登っていきます。夜中なのでなんだか怪しい雰囲気も。
登山にかかる時間は3時間ほど。
このシナイ山登山ですが、尋常じゃないくらいつらかったです。
というのもまずめちゃくちゃ寒いです。山のふもとの時点でもうかなりの寒さ。
明かりのない暗闇を登っていくのですが、登山自体もかなりしんどく、眠さのせいもあって、頂上までが果てしなく感じられました。
まさに修行でした。
もちろん途中何回か休憩をはさみつつ登っていきますが、もし行くなら万全の防寒と体調を整えていくことを勧めたいです。
明け方前にようやくシナイ山の頂上に到着。
風がびゅんびゅんと強く吹いていて、雪も残っているしで長くいられなさそうな場所でしたが、こんな厳しい環境でも登山客にブランケット貸しの商売をしているエジプト人がいて、ただただすごいと思いました。
そしていよいよ日の出の時が。
美しい日の出に辛かった登山が報われました。
ほかの登山客も息が吹きかえった様子。笑
ご来光を満喫したあとは下山します。下山中の眺めもなかなかいい感じでした。こんなところ登ってきてたんだって感じですね。
下山はもう日が昇ってきて暖かく、登りと比べればだいぶ楽です。
下山道の途中には世界遺産である聖カトリーナ修道院があります。せっかくなので少し見学。
そしてふもとまで帰るのでした。
尋常じゃなく辛い登山でしたが、朝日の美しさはすばらしく、登ったかいがあったシナイ山でした。モーセが十戒を受けただけあってか、シナイ山はやはりどこか神聖な雰囲気が漂う山でした。