【訪問時期:2013年9月】
タイのバンコクから中国の武漢に飛行機で行こうとしたら、見事搭乗拒否されてしまいました。
搭乗拒否されるまでの一部始終
バンコク・スワンナプーム国際空港
バンコクから少し離れたスワンナプーム国際空港は、新バンコク国際空港とも呼ばれるアジア屈指の巨大ハブ空港です。
スワンナプーム国際空港は大手キャリアの航空会社が中心に乗り入れており、もう一つバンコクの近くにあるドンムアン空港にはエアアジアなどのLCCが中心に乗り入れてます。
中国南方航空 武漢行きの便に搭乗しようとする
乗ろうとした便はバンコクから、中国の武漢に向かう便です。
ただ実は、最終目的地は武漢ではなく、中国新疆ウイグル自治区にあるウルムチという場所でした。
バンコクからウルムチへの直行便はなく、一度中国の武漢を経由してウルムチに向かうため、まず武漢行きの便に搭乗しなければならなかったのです。
使った航空会社は中国南方航空。事前にエクスペディアでチケットを買っておきました。この時の価格で35000円ほど。
チェックイン時間になったので、中国南方航空のチェックインカウンターの前へ。中国人客が多くいました。
まさかの搭乗拒否。片道航空券では搭乗できなかった
他の客と一緒に発券カウンターに並び、ついに自分の番がきます。
プリントアウトしておいたeチケット画面をカウンターの人に見せます。が・・・
中国南方航空職員「帰りの航空券はお持ちですか?」
「え?持ってないです」
中国南方航空職員「・・・ですと飛行機には搭乗できません」
「え!?なんで!?中国は15日以内ならビザなしでも入国できるはずだし、中国の次は別の国に行くつもりなんですが。バスで隣国に抜けます」
中国南方航空職員「だめです。搭乗したいならそこのカウンターでバンコクか日本への帰りの航空券を買ってきてください」
「頼む!乗せて!」
中国南方航空職員「はい。次の人」
「・・・・」
結構食らいついたが駄目でした。
はい。見事に片道航空券で搭乗拒否されてしまたのです。
慌てて自分のチケットをキャンセル
カウンターで正規料金で復路の航空券を買うのも現実的じゃないし、もう出発の時間も迫ってきていました。
今日中に飛行機に乗るどうもいい方法が思い浮かばなかったのでとりあえず、飛行機に乗れず航空券代をパーしないようにするために一旦チケットをキャンセルすることにしたのです。
手数料は2000円ほどかかるのですが、35000円が無駄になってしまうよりかははるかにマシです。
パソコンを開いて空港のwi-fiを捕まえ、スカイプを使ってエクスペディアに電話をかけます。出発時間を過ぎるとキャンセルしようがなくなるから焦りまくりました・・・
スカイプ「プープー」
「早く!早く!」
エクスペディア「はい」
「もしもし!キャンセル!この航空券キャンセルで!」
エクスペディア「かしこまりました」
これでウルムチ行きのチケットのキャンセル完了!!は~焦りすぎて死ぬかと思った。
ただ、我ながらこの時の判断は機転がきいていたと思います。あと、スワンナプーム国際空港はwi-fiが使えて助かりました。いやwi-fi大事ですよ。ほんと。
スカイプにも助けられました。
一応これで、この日は飛行機に乗れなかったけど35000円の航空券代は死守して事なき?を得ました。いや得てないんですけどね。
結局なぜ片道航空券で搭乗拒否されたのか?
たしかに片道航空券だと復路の航空券の提示を求められることはよくあるし、それで搭乗拒否にあう可能性もあります。
ただ、中国に関してはこの時あまりそういう話は聞いてなかったし、理由を説明できれば日本人ブランドでどうにかなると思っていました、、、
少し腑に落ちなかった私は航空券キャンセル後、搭乗拒否された理由を中国南方航空の若いグランドスタッフの女の子に聞いてみました。
帰れる保障があるかどうかわからなかったから
「片道航空券でも理由説明すれば中国は入れると思うんだけど・・・・?」
グランドスタッフの女の子「そうね。おそらく武漢ぐらいだったら片道航空券でも大丈夫だったと思う。ただ今回あなたの行先はウルムチだったから・・・。そこはとってもセンシティブな場所なの。」
「そういうことだったのか・・・」
今回なんであそこまで頑なに搭乗拒否されたかというと、ひとつに最終目的地がウルムチだったからだそうです。
新疆ウイグル自治区という情勢的に不安定な場所であることや、かなり中国の端にある場所のため、日本に帰れませんでしたなんてことになったら困るということで今回の判断が下されたとのことでした。
この日飛行機に乗れなかったのは悔しいけど、とてもいい勉強になりました。
じゃあどうすれば飛行機に乗れるか??
その後、じゃあどうすればウルムチへ行けるのかグランドスタッフの女の子に聞くと、
女の子「とりあえず、日本へ帰る航空券も買っておくのよ。ちょっと高いやつだけどね。でもあとでキャンセルすればお金は帰ってくるから。そうすればウルムチに行けるわよ」
「本当に!?いいこと聞いた!ありがとう!」
というわけで、とりあえず日本に帰る航空券を買っておけばいいということがわかりました。さらにそのチケットは後で払い戻せばいいという裏技まで聞くことができました。
これで一旦スワナプーム国際空港からは退散。
後日、再度挑戦
もう一度ウルムチ行きの航空券と日本への航空券も購入
その後バンコクに戻り、改めて2日後の同じ時間のバンコク発武漢経由ウルムチ行きの便の航空券を取り直しました。
それに加えて、半信半疑になりながらもウルムチから日本へのキャンセルすればお金が戻ってくるタイプの航空券を購入。こちらはなんと約75000円。
はっはっは買ってしまったぜ!しかし、これしか方法はないのだ・・・!
というわけで2日後、背水の陣でまたスワンナプーム国際空港へ向かうのでした。
再びスワンナプーム空港へ
前回、搭乗拒否を受けてから2日後、同じ時間にまたここスワンナプーム国際空港へやってきました。
同じ中国南方航空のチェックインカウンターに行きます。前とは別のカウンタースタッフでなんとなく安心。
さて、どうなるか・・・?
チェックイン成功!今度は何も言われず!
自分の番がくる。「バンコクから武漢経由ウルムチまでのeチケット」と「ウルムチから日本へ帰国するeチケット」を提示します。
ドキドキ・・・
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そして・・・
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無事、ボーディングパスGET!!
は~!良かった!!
今度は何を言われることなくチェックインすることができました。
不安が一気に吹き飛びました。
これで晴れて中国に行くことができたのです。
まとめ
このように一度飛行機に搭乗拒否されてしまうと滞在が伸びたり、改めて航空券を取り直さなきゃいけなかったりと、時間も手間もお金も取られて面倒なことになります。
なので、色々な国を回ろうという時に飛行機に確実に搭乗したいのならば、キャンセル可能な第3国への航空券を持っておくのはひとつの手です。