「世界一周に出発するまでには何をやればいいんだろう?」
確かに世界一周ともなると、どうアクションをとればいいのかイメージしずらいところもあると思います。しかし、そのままでは世界一周は憧れのままで終わってしまうかもしれません。。。
。。。と、そうはならないためにも今回は、自身の経験を元に世界一周出発に向けてやるべきこと準備するべきことをまとめてみました。
主にバックパッカーで回る人向けの内容とはなりますが、どんな旅のスタイルでもある程度は共通していますので、ぜひご自身の世界一周の準備に役立ててもらえればと思います。
世界一周の資金を貯める
先立つものは金・・・ということで、何はともあれ旅の資金を貯めましょう。
世界一周の為にいくらお金を貯めればいいかは、旅のスタイルや旅する期間で変わります。また為替の状況でも大きく変わります。バックパッカーであれば1年間で150万円というのが一つの目安でしょうか。
私自身は準備なども含めて予算100万円ほどで世界一周しましたが、がっつり節約旅という感じだったので、半年間で30か国ほど回って無事帰ってこれました。
旅の資金に関しては、大学を1年休学したうちのはじめの3~4カ月でバイトしまくって貯めました。ほぼ休みなしで働いていましたが、世界一周という目的があったからこそできましたね・・・。
いずれにしても、世界一周をすると決めたならとにかくお金を貯めましょう!どうにか資金さえ集まれば世界一周はできますので。
行きたい国の情報収集
世界一周の準備期間中は、自分が行きたいと思っている国の情報収集も欠かせません。
ベストシーズンはいつか?食べ物は何がおいしいか?通貨は何か?何語を話すか?適した服装は何か?出入国の条件やビザは?などなど。
書籍やネット等で色々調べてみましょう。ガイドブックならやはり『地球の歩き方』は鉄板です。世界一周関連の書籍なら個人的には『はじめての世界一周』がお気に入り。
そのほか、治安や感染症等の情報についても気になるところです。このあたりは外務省の渡航安全ページをチェックするクセをつけましょう。
回るルートを考える
行きたい国の情報収集をしつつも、世界一周中はどうやってそれらの国を回っていくか考えておくといいでしょう。
ある程度行きたい国が固まってきたら、それらをチェックポイントに回るエリアを決めていくのが個人的にはやりやすいかなと思います。下記記事で実例も紹介しているのでご参考に。
とはいえバックパッカー旅であればルートはがっちり決めなくてもいいので、回り方に関してはおおよそのイメージができればOK。途中でアレンジが自由にできるのも世界一周の良さです。
パスポートを作る
海外では命の次に大事といっても過言ではないパスポート。もしまだ持っていない人は早速作りましょう。航空券の購入もパスポートがないとできません。
5年用(青色)と10年用(赤色)がありますが、私は5年用を発行して世界一周には持っていきました。
申請から受け取り自体は1週間程度ですが、パスポート用の写真を撮ったり、住民票や戸籍謄本を用意しなくてはいけないので、後回しにせず早めに取り組みましょう。
ビザ(査証)を取得する
ビザ(査証)についてよく知らない人に簡単に説明すると、その国に「入国してもいいよ」という許可証のようなものになります。
日本人であれば大多数の国にビザなしで入国できますが、中には日本人でもビザがないと入国できない国もあります。
ビザは基本的に旅をしながらでも取得できますが、もし日本にいるうちに取得しておいたほうが楽そうであれば取っておいてもいいかもしれません。
私の場合は、当時日本を出発する前にインドビザを取得しておきました(結局使わずじまいでしたが。。。笑)。
また、アメリカのESTA(電子渡航認証)のように独自の入国認証が必要な国もありますので、やはり自分の訪問予定国の入国条件については日本にいるうちにチェックしておきましょう。
予防接種を受ける
旅をしている時に感染症にかからないために予防接種を受けましょう。特に世界一周では長期間日本とは異なる衛生環境に身を置くことになるので。
また特定の予防接種を受けていることが入国の条件となる国もあるので、そのあたりのリサーチも必要です。
私の場合は世界一周に向けて下記のワクチンを接種しました。
- 破傷風
- A型・B型肝炎
- 日本脳炎
- 狂犬病
- 黄熱病
ワクチンは日を空けて何回かに分けて打たなければいけないものもあるため、スケジュールを組んで接種していきます。私の場合はすべての接種スケジュールを終えるのに1ヶ月弱かかりました。
予防接種ができる病院で自分の渡航予定の国を伝えれば、必要なワクチンの接種スケージュールを組んでくれます。接種完了までに一定時間が必要なので、予防接種は特に早めに取り組むのがオススメ。
また、タイなどで予防接種したほうが安いといった情報もありますが、個人的には日本にいるうちに接種していくほうがいいかなと思います。しばらくの間そこに滞在しないといけないわけで、旅の時間が減ってしまいますから。
予防接種についてはこちらのページを要チェック。
海外旅行保険に入る
世界一周の場合どう考えても一般的な旅行よりトラブルのリスクが高いと思うので、海外旅行保険には加入しておきましょう。
旅中の病気や怪我はもちろん、持ち物の盗難や故障などなど、何かトラブルがおきた際に必要な手続きをしてくれたり、費用の補償をしてくれます。
私の場合は損保ジャパンの長期滞在者向け海外旅行保険に入りました。保険金額的には下記のような感じのプランを選択。
- 傷害死亡・後遺障害:500万
- 疾病死亡:500万
- 治療費用:2,000万
- 救援者費用:2,000万
- 賠償責任:5,000万
- 携行品損害:30万
- 航空手荷物:10万
世界一周の場合だと病気や怪我のリスクが高いってことで、治療・救援者費用の額が多くなってますね。
実際の世界一周では病院へ行くのにお世話になりました。通訳の人までつけてもらえたのはけっこう驚きましたが。。。
ちなみに、保険会社によって保険が適用にならない国があることには注意です。
アメリカ系のAIG損保などでは、「イラン」や「キューバ」が保険適用外になってたりします。私は一応訪れるかもしれないと思ってたので(結局訪れた)、アメリカ系の保険会社はやめておきました。
日本の保険会社にしておけば基本問題ないと思いますが(北朝鮮に行くとかでもない限り)、そのあたりは一応気をつけておきましょう。
クレジットカードを作る
クレジットカードも必要になりますので作りましょう。
世界一周中の支払いやATMでの引き出し(海外キャッシング)にクレジットカードは必要不可欠。ネットで航空券を買うのにもやはりクレカがいります。
国際ブランドはVISAを中心に3~4枚はカードを揃えておきたいところです。どんなカードがいいかや申し込む際の注意点についてはこちらでまとめてあるので参考に。
旅の持ち物を揃える
そろそろ旅の持ち物も準備していきましょう。
基本的には普通に旅する時のような持ち物でいいのですが、長旅でもあるので若干具合も変わってきます。
最低限何を持っていくべきか知りたいという方は、下記記事で私の持ち物を公開しているのでよかったら参考に。割と標準的な荷物だと思いますので。
持ち物は人によって千差万別なので、自分が必要だと思うものを持っていけばいいと思います。しいて言えば、パッキングしたときの重さはできれば軽いほうがいいかなあと。
航空券を予約する(世界一周の出発日を決める)
世界一周の初めの国に飛ぶ航空券を購入しましょう。すなわち世界一周の出発日が決定します。
航空券は、スカイスキャナーなどで調べると安いものが出てくるので活用してみてください。私の場合はスカイスキャナーで調べて出てきた航空券を、その航空会社のHPでもう一度再検索して航空券を決めることが多いです。
私の場合は、ジェットスターの関空ーシンガポール便を選びました。
ある程度準備のめどがついてからでも航空券の購入は大丈夫ですが、海外旅行保険の申し込みなど出発日が決まってからじゃないとできないこともあるのでそこはご注意を。
多少は出発まで日程のゆとりをもって航空券を買ったほうがいいかと思います。
スマホのプランを見直す
スマホプランの見直しもしておきましょう。世界一周中に日本の通信費を払うのはもったいないので。
大手キャリアのプランを契約していれば、日本に長期間いない間でも電話番号を保管してくれるサービスがあるのでそちらを利用するのがおすすめ。
格安シムを契約しているのであれば、価格の安いプランに変更するか、より安い別の格安シムに乗り換えるなんてのも一つの方法です。
解約するのが一番お金はかかりませんが、日本に帰ってきてから困ると思うので、なにかしら回線は一つ維持しておくのがいいのかなと思います。
大学生がやっておくべきこと
私が世界一周したときは大学生の時だったので、世界一周に向けて別途学生がやっておくべきことを少し書いておきたいと思います。
大学を休学する
世界一周するとなると、少なくとも数カ月以上は海外に行くことになります。
学生だと授業等には出られなくなるので、大学を休学するというのがもっとも合理的な手段になります。何も手続きせずに旅に出てしまうと、単位を落として普通に留年してしまいますからね。
このあたりに関しては、自分の通う大学の休学制度を調べて、スムーズに休学ができるようにしておきましょう。休学に関しては下記記事も参考に。
一人暮らしの部屋を引き払う
一人暮らしで大学に通っている場合は、家賃を払い続けるのはもったいないので一旦マンションやアパートの部屋を引き払うことになります。時期でいえばテストやレポートの提出などが終わって長期休みに入った段階でしょうか。
私自身、大学2年の後期が終わり春休みになった段階で、当時一人暮らしいていた部屋を解約し実家に戻りました。部屋の荷物等も実家に全部移動。
電気、水道、ガス、インターネット契約を解約し、郵便物の転送届を出すなどの手続きも行いました。けっこうやること盛りだくさんです。
国際学生証を作る
学生なら国際学生証も発行しておきましょう。
実際は学生証というよりは、学生が発行できる割引パスみたいなものです。入場料などで割引を受けられることがあるので、とりあえず発行しておかない手はないです。
ちなみに学生じゃなくても年齢が30歳以下なら国際青年証という同様のものが作れるので、やはり発行しておくといいでしょう。
大学の友人に旅に出ることを伝えておく
世界一周の為に大学を休学するということは、次のセメスターにあなたは大学から一旦姿を消すことになります。
それを誰にも伝えていなかったらどうなるでしょうか?あれなんであいつきてないんだとなります。
ということで休学して世界一周に行くつもりであることは、身近な大学の友人だけでもいいのでそのことを伝えておきましょう。
これ私自身ちゃんとやれてなかったので、反省の念も含めてここに書いています。。。新学期いきなり大学に来なくなったとかで心配されていたみたいだったので。
その他、人によってはやっておくべきこと
そのほか、人によってはやっておくべきことを書いておきます。
住民票を抜く(1年以上世界一周する人)
もし1年以上世界一周する人は、住民票を抜いていきましょう。具体的には海外転出届というものを自分の住んでいる役所に出します。
日本に住んでいないことになるので、例えば住民税の支払い義務がなくなるなどのメリットがあります。
このあたりは仕事を辞めて長期間世界一周された方のほうが詳しいと思うので「世界一周 住民票」「世界一周 海外転出届」などでググってみてくださいm( _ _ )m
国際運転免許証を作る
もし、世界一周中に運転するかもしれないという人は国際運転免許証を作っておきましょう。
免許センターに行けば即日で作れます。ただ、私は作ったものの結局利用しませんでした。
歯医者に行く
海外旅行保険はほとんど歯の治療に対応していないので、歯の治療は日本にいるうちにやっておきましょう。
特に今は歯に問題がないという人でも、検診とクリーニングぐらいは出発するまでに受けておいたほうがいいでしょう。世界一周中に歯が痛くなっても困るので。
準備ができたら…あとは勇気をもって飛び出すだけ
以上、今回は世界一周出発までにやるべきことについてまとめてみました。旅に向けた準備だけならば3か月程度あれば間に合わせられるのかなと個人的には思います。
私の場合は休学して資金稼ぎをしながらも、予防接種などの時間がかかるものから少しずつ取り組んでいった感じです。
色んなことを同時並行で進めながらの準備になりますが、それはそれで面白さがあるので結構楽しいと思います。個人的にはあのわくわくしながら目標に向かっている感じはとても好きでした。
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必要な準備もした。行先も決めた。荷物も持った。
そしたらあとは勇気をもって飛び出すだけです。
旅の中には困難も待ち受けているかもしれませんが、しかしそれ以上に素晴らしい世界があなたを待っているでしょう。